社会経済 – 歴史note

日本史【21】室町時代の社会経済(中世ー10)

260627
日本史【21】室町時代の社会経済(中世ー10)

<惣(そう)>
・惣(惣村)・・村の地縁的(土地のつながり・地元の人)自治結合(自然村落)
「荘園公領制」の内部にこういう「惣村」ができてきた。
・惣のリーダー・・乙名(おとな)・沙汰人(さたにん)

☆惣の組織
・寄合(会議)
・惣掟(そうおきて)・・村掟、地下掟(じげおきて)、法律
・自検断(地下検断・じげけんだん)・・警察
・入会地(いりあいち)・・共同利用地
・百姓請(地下請・じげうけ)・・年貢徴収請負
・宮座・・神社に集まる

☆惣百姓による領主への抵抗
・強訴(集団で訴える)
・逃散(集団で逃げる)
・一揆(集団武装蜂起)・・元々は「一致団結する」の意味。

<農業の発達>
・二毛作→全国的に
(鎌倉時代は二毛作は畿内中心)
・三毛作(米・麦・そば)→畿内中心
・品種改良
早稲(わせ)(大唐米)、中稲(なかて)、晩稲(おくて)
・肥料:刈敷、草木灰、下肥(しもごえ)

<貨幣の流通>
・経済の発達
明との勘合貿易による「明銭」の大量輸入。
永楽通宝、洪武通宝。
(cf 鎌倉は宋銭)
→代銭納(だいせんのう)の一般化。年貢の代わりにお金で納める。

・貨幣不足
→私鋳銭(しちゅうせん)の増加。偽金。びた銭。
→撰銭(えりぜに)の増加。
店側が悪銭を拒否して、良銭を要求→社会混乱。
→「撰銭令(えりぜにれい)」発布
撰銭を禁止。私鋳銭の交換基準を定める。
(後に信長も撰銭令を出す。)

<商工業の発達>
・酒屋・土倉(倉庫業)・寺院・・高利貸し
・六斎市・・定期市

・馬借(ばしゃく)・車借(しゃしゃく)・・陸上運送
・廻船(かいせん)・・海上運送
・問屋(といや/とんや)・・卸売商人
※鎌倉の運送業者「問丸(といまる)」が、卸売り(取り次ぎ)を専門にするようになった。

☆職人
・鍛冶(かじ)・・武器
・鋳物師(いもじ)・・釜・鍋
・番匠(ばんしょう)・・大工

☆行商人(売り歩き)
・振売(ふりうり)・・呼び売り
・大原女(おはらめ)・・炭や薪
・桂女(かつらめ)・・鮎
・連雀商人(れんじゃくしょうにん)・・連雀(背中の荷物)

☆「座」の発達(平安後期から出現)
専売同業者組合。特権。
荘園公領制がまだある。荘園で一番えらい人。
本所(荘園領主)による保護を受け、独占的利益をあげる。
(座)大山崎油屋←(本所)石清水八幡宮

<自由都市>室町後半
・自由都市(自治都市)
大名、幕府などの支配を受けず、商人などが自治を行う。
・堺・・36人の会合衆(えごうしゅう)
・博多・・12人の年行司(ねんぎょうじ)
・京都・・町衆(まちしゅう)

 

日本史【16】鎌倉時代の社会経済(中世ー5)

260622
日本史【16】鎌倉時代の社会経済(中世5)

鎌倉時代の人々の生活
<惣領制>
惣領:一族の長
庶子:それ以外の人
一門:一族全体

武家の中心
惣領
|  |
庶子 庶子

「惣領」が幕府と主従関係を結び、地頭に任命され「御家人」となる。

・相続の方法
分割相続(鎌倉時代)→単独相続(鎌倉末期)になった。
跡継ぎにだけ。所領の細分化になってしまうため。

<武士(御家人・地元のリーダー)の生活>
・館(やかた):武士の居館。所領の中心地。武家造。
武士の館『一遍上人絵伝』に残る。

・武芸
☆騎射三物(きしゃみつもの)(馬と弓)
・流鏑馬(やぶさめ)(連射)
・笠懸(かさがけ)
・犬追物(いぬおうもの)先は丸いかぶら矢

☆兵の道(つわもののみち):武士の守るべき道徳

<地頭の荘園侵略>
・地頭(元・荘官)の仕事・・荘民(農民)から税金を取り、荘園領主に渡す

荘園領主
↑↑(渡す)
地頭(集める)
↑↑(税金納める)
荘民

①「荘民」への侵略・・税金の取り過ぎ
紀伊国 阿氐河荘(きいのくに あてがわのしょう)

②「荘園領主」への侵略・・税金を渡さない
「承久の乱」以降、武士が貴族の言うことを聞かなくなってきた。
↓↓
(解決法・妥協案)
・「地頭請」(じとううけ)
荘園領主が地頭に、荘園の支配権(税金何%など)を譲る代わりに、年貢を納めることを約束させる。

・「下地中分」(したじちゅうぶん)
「荘園領主」と「地頭」で土地を半分ずつ支配する。
「伯耆国東郷荘(ほうきのくに・とうごうのしょう)」(鳥取)

・「悪党」(あくとう)
「鎌倉幕府」や「荘園領主」に抵抗した地頭や、非御家人などの「新興武士層」のこと。
例・楠木正成など

<鎌倉時代の農業>
・二毛作(1年の間に別のモノを作る。米と麦など。)
(cf.二期作→1年の間に同じ物を2度作る)
裏作:麦。畿内・西日本で広がる。

・鉄製農具、牛馬耕の普及。

・副業の発達
荏胡麻(えごま)(灯油の原料)などを栽培。→家の中に灯がともるようになった。

・肥料の発達
刈敷(かりしき)・・草を刈って敷く→肥料に。
草木灰(そうもくかい)・・草木を燃やして灰にする→肥料に。

<鎌倉時代の経済>
・宋銭の流通→経済が発達

・三斎市(さんさいいち)・・定期市
備前国 福岡市 定期市(岡山県)『一遍上人絵伝』

・見世棚(みせだな)・・常設店舗
(「店」の語源。)

・借上(かしあげ)・・高利貸し
・問丸(といまる)・・運送業者
・為替(かわせ/かわし)・・遠隔地間の手形決済制度。お金の代わりの紙。