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世界史【38】戦間期のアジア諸地域

世界史【38】戦間期のアジア諸地域

38ー1 新文化運動と中国の民衆運動
38ー2 北伐と中国共産党の動向
38ー3 朝鮮と東南アジアの民族運動
38ー4 インドの民族運動
38ー5 トルコ革命
38ー6 イスラーム諸国の動向


38ー1 新文化運動と中国の民衆運動

・新文化運動(文学革命)
知識人たちが行った意識改革。啓蒙。
北京大学

陳独秀『新青年』
「民主主義と科学」旧体制、儒学を反対

胡適(こせき・こてき)
白話(はくわ)文学運動 文語⇒口語

李大釗(りたいしょう)中国に社会主義を伝える。マルクス主義研究会の創設。

魯迅(ろじん)
『狂人日記』『阿Q正伝』民衆への啓蒙

二十一ヵ条要求の取り下げが認められず。
↓↓
・五・四運動(1919)
全国規模の反帝国主義
へ発展。

反欧米、反日、反軍閥政府。
↓↓
軍閥政府はヴェルサイユ条約調印拒否

国民党と共産党
孫文が目指した中国の国民革命

・孫文が「中国国民党」を結成(資本主義的)
大衆政党

陳独秀が「中国共産党」を結成(社会主義的)(初代委員長)※毛沢東は途中からリーダーになった。
↓↓
第1次国共合作
孫文・三大政策「連ソ・容共・扶助工農」共産党との協力体制。
まず外国の言いなりになっている軍閥を倒す。そのあと外国勢力を追い出そう。


38ー2 北伐と中国共産党の動向

孫文の死(1925)

五・三〇(ごさんじゅう)運動
再び全国的の反帝国主義。

北伐
北京にいる軍閥を倒す

国民党と共産党は「広州国民政府」を樹立。

国民党右派(反共的):蒋介石
国民党左派(容共派):汪兆銘

上海クーデタ
蒋介石が共産党員を弾圧する。
浙江(せっこう)財閥と結託。
国民党と共産党の関係が悪化

・国共分裂
↓↓
南京国民政府(国民党のみで結成)

山東出兵
日本出兵。北伐軍(蒋介石)を邪魔したい日本。蒋介石はこれを

張作霖(軍閥のリーダー)
蒋介石に敗れて逃亡。
張作霖爆殺事件(奉天事件)←日本の関東軍がやった。口封じ。

張学良
北伐軍に降伏。

ーーーーーーー
中華ソヴィエト共和国臨時政府
主席:毛沢東。
瑞金(ずいきん)

都市から農村へ。
紅軍の創設。


38ー3 朝鮮と東南アジアの民族運動
日本の朝鮮総督府
武断政治
軍隊による韓国支配。

三・一独立運動(1919)
パリ講和会議の民族自決の原則に触発。
朝鮮各地で民衆デモが拡大(五・四運動より先。同年)

文化政治へ移行
日本語を強制など。

ーーーーーーーー

東南アジアの民族運動

・ビルマ(ミャンマー)
英領インド帝国。

タキン党
指導者:アウン・サン
(娘がアウン・サン・スーチー。WW2後、軍部独裁の中、自由と民主化を呼びかけた。ノーベル平和賞)

 

・インドネシア
オランダ領東インド

アジア初の共産党はインドネシア共産党。(中国ではない)
(ロシア革命の影響)

インドネシア国民党
指導者:スカルノ

 

・インドシナ民族運動
(ベトナム、カンボジア、ラオス)
仏領インドシナ。

インドシナ共産党
指導者:ホーチミン

平和的に独立を勝ち取った国⇒フィリピン
・フィリピン
米領

フランクリン・ローズヴェルト
フィリピン独立準備政府(武力ではない)


38ー4 インドの民族運動
インドを裏切った英に反発
WWⅠ中
・国民会議派(ヒンドゥー教徒)人口の80%。反英。
・全インド=ムスリム連盟(イスラーム教徒)人口の10%
英が作った↑
敵対関係にあったが協力になった。
理由は英はオスマン帝国と敵対。
ムハンマドの代理人カリフがいたため。

最初は対立していたが手を結んで反英運動に。

戦後自治の約束。
インドは英に協力した。
↓↓
しかし・・
ローラット法
(令状なしの逮捕、裁判抜きの投獄など。)
で、自治はほごにされた。民族運動をつぶされる。
↓↓
アムリットサール事件
英への抗議集会。武力で弾圧される

ガンディー
非暴力・不服従
英への抵抗運動。
サティヤーグラハ(真理の把握)」を続ける

 

・国民会議派:ネルー
完全独立(プールナ=スワラージ)
を要求

塩の行進
英の塩の専売法に反対
第2次非暴力運動

・英印円卓会議の開催
開催地:ロンドン
1回だけ参加するもあとはボイコット。

・「新インド統治法」
英:州レベルでの自治を認める。
↓↓
ネルーは自治ではなく独立(プールナ=スワラージ)を要求。

 


38ー5 トルコ革命

オスマン帝国の降伏。
WW1同盟国側で負けた。
↓↓
セーヴル条約
不平等条約

ムスタファ・ケマル(ケマル・パシャ)
アンカラで臨時政府
侵入してきたギリシア軍を追い出す

スルタン制廃止(1922)←オスマン帝国の滅亡
スルタンとは「オスマン帝国の皇帝」。トルコの国民が立ち上がって弱腰なオスマン帝国を倒した。
↓↓
ローザンヌ条約の締結
セーブル条約に変わる新しい連合国との講和条約。イズミル回復。治外法権の撤廃。
↓↓
トルコ共和国
(都:イスタンブルからアンカラに変わる。)

ムスタファ・ケマルが初代大統領になり近代化を目指す。
・カリフ制廃止(政教分離)←イスラム国家の中では政教分離は珍しい。
・女性解放
・文字改革(アラビア文字⇒ローマ字へ)
・尊称:「アタテュルク(トルコの父)」と議会から呼ばれる。

 


38ー6 イスラーム諸国の動向

英支配からの脱却をめざす。エジプト、イラン、アフガニスタン。

<エジプト>
ワフド党(代表の意)の結成。
エジプト王国(条件付き。)(1922)
英はエジプトの防衛権を保有。

・エジプト=イギリス同盟条約
エジプト国内の軍事占領は終了。スエズ運河だけ駐屯権。

ーーーーー
<イラン>
カージャール朝
支配
北:ロシア
南:イギリス
WW1中は両国に占領。⇒後に英の支配。

英から独立
パフレヴィー朝
レザー=ハーン(位1925~41)
英との不平等条約を撤廃。
国号をペルシアから⇒イラン

ーーーーー
<アフガニスタン>
インドの北。
WWⅠ後、英から独立(1919)
英はあっさり認める。
インドで独立運動が起こっていてそちらで手一杯。

ーーーーーーー

現在まで続く中東問題。

英の3枚舌。アラブ人国家建設、ユダヤ人国家建設、英仏露で分割、というのをそれぞれと約束した。
↓↓
結局、英仏の委任統治になった。

・仏(北)
シリア、レバノン

・英(南)
イラク、パレスチナ、トランスヨルダン

英仏が民族、宗派関係なく勝手に国境を引いた。これが今でも中東地域の情勢を不安定にしている要因。
↓↓
イラク王国独立
レバノン独立
↓↓
(WWⅡ後)
ヨルダン王国独立
シリア独立

パレスチナ
アラブ人 VS ユダヤ人

WWⅡ後、英は手放し国連に渡す。

 


 

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世界史【38】戦間期のアジア諸地域

世界史【38】戦間期のアジア諸地域

38ー1 新文化運動と中国の民衆運動
38ー2 北伐と中国共産党の動向
38ー3 朝鮮と東南アジアの民族運動
38ー4 インドの民族運動
38ー5 トルコ革命
38ー6 イスラーム諸国の動向


38ー1 新文化運動と中国の民衆運動
38ー2 北伐と中国共産党の動向
38ー3 朝鮮と東南アジアの民族運動
38ー4 インドの民族運動
38ー5 トルコ革命
38ー6 イスラーム諸国の動向


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世界史【37】第一次世界大戦後の欧米諸国

世界史【37】第一次世界大戦後の欧米諸国
第一次世界大戦後の欧米諸国をみる視点

37ー1 戦勝国アメリカの栄華
37ー2 戦勝国イギリス・フランス
37ー3 敗戦国ドイツの復興
37ー4 ファシズムの台頭
37ー5 東欧諸国の動向


37ー1 戦勝国アメリカの栄華
米が政治・経済No1に。排他・排外的になる。

民主党(1913~21)
ウィルソン大統領
禁酒法(プロテスタント、特にピューリタンたちの意思を反映)(1920~1933)

女性参政権
(総力戦で女性も兵器工場で働く。女性の地位向上。)

モンロー主義「米は米、欧は欧」に戻そう。
・ヴェルサイユ条約の批准を拒否。(上院の反対)
米は連盟に不参加。
さらに保守化が進み次は共和党に。

〇共和党(1921~33)3代続く
排外的。(外国人出ていけ)保守的。

米は連合国の兵器工場になったため債務国から債権国になった。
大衆消費社会へ。新聞やラジオ放送など。

・WASP(ワスプ)北部都市・白人中産階級
白人、アングロ・サクソン、プロテスタント。
K・K・K(クー・クラックス・クラン)活動再開。黒人差別。
サッコ・ヴァンゼッティ事件。(伊系・冤罪)

移民法(1920)
アジアからの移民は全面禁止。排日移民法。


37ー2 戦勝国イギリス・フランス

<英>
インフレで苦しむ。
社会主義の政党。

ウィンザー朝(1917~現在)
(ハノーヴァー朝から改名。ドイツ読みなので。)
スチュワート朝⇒ハノーヴァー朝(独出身諸侯)
(ウィンザーはバッキンガム宮殿がある地名)

ロイド・ジョージ挙国一致内閣。
第4回選挙法改正。女性に選挙権。

・第1次マクドナルド内閣(1924)
英で初の労働党内閣。(社会主義)自由党と連立。

第5回選挙法改正
21歳以上の男女に選挙権。

ウエストミンスター憲章(1931)
自治領を本国と立場が同じにする。法的に制定。
「大英帝国」⇒「イギリス連邦」と改称

=====

<仏>外交。
クレマンソー、ポワンカレ内閣。

本音:独のことキライ。ルール占領←英仏に怒られた。
建前:手のひら返しで独と協調。(同じポワンカレが。)
ロカルノ条約、不戦条約。


37ー3 敗戦国ドイツの復興

ドイツ革命(1918~19)
キール軍港水兵反乱。
「評議会(レーテ)」が成立。
(ロシアではソビエト、ドイツではレーテと呼ばれる。)

・ヴィルヘルム2世亡命

・ドイツ共和国成立。(王や皇帝がいない)

・スパルタクス団
ドイツをロシアのような社会主義国家にしようと暴動。←鎮圧。
ローザ・ルクセンブルク(ポーランド出身女性革命者)
カール・リープクネヒト

ヴァイマル国民議会が開催

ヴァイマル(ワイマール)憲法
当時世界で最も民主的。主権在民、男女平等の普通選挙。

ヴァイマル共和国
初代・エーベルト大統領

・賠償問題
ルール占領⇒激しいインフレ⇒経済混乱
ドイツ共産党の武装蜂起など

シュトレーゼマン大連合内閣
シュトレーゼマン首相はレンテンマルクという新しい紙幣を発行。
インフレを奇跡的に収束させる。

2代ヒンデンブルク大統領
シュトレーゼマン外相。平和・協調外交。
ロカルノ条約、国連加盟など。

着実に復興を歩む・・。


37ー4 ファシズムの台頭

伊。戦勝国だけど不満。
参戦の条件に英仏と約束した「未回収のイタリア」が一部回収できなかった。

フィウメ問題
南チロル、トリエステは回収できたが、フィウメ(伊人多い)は連盟の管理下に。ユーゴスラヴィア領になってしまった。

戦後不況。北伊でスト。政府(イタリア社会党)に鎮圧される。うまく行かず。

新しい政治思想。ファシズムの台頭。
貧富どちらにも支持される。

ムッソリーニ(ファシスト党)
・反社会主義←資本家から支持。
・国家による経済統制。
仕事は与える。物価は下げる。←下層階級からも支持
※ただし言論の自由は許さない。
ファシズム=全体主義。

ローマ進軍
ムッソリーニのクーデター。政権獲得。
国王はムッソリーニの組閣を承認。

・フィウメ併合
国民から支持が高まる

ファシスト党の一党独裁制

アルバニア保護国化
植民地拡大(バルカン半島)。
強いイタリアをアピール。

ラテラン条約(1929)
政府とローマ教皇が和解。
「バチカン市国(しこく)」が建国

国民の仲間意識を高めていく。
当時イタリア国民はファシズムを支持していた。


37ー5 東欧諸国の動向
・「民族自決」が東欧には適用され独立していく。
・西欧は東欧の独裁政治を認めていく。(←「社会主義さえ阻止してくれれば」何でもいい)

・ポーランド
✕ソヴィエト=〇ポーランド戦争
ピウスツキ(独裁者)

・ハンガリー
ハンガリー革命(1918~19)
社会、共産党が社会主義政権を樹立。
↑↑
ホルティがつぶす。社会主義を阻止。

=======
ソ連の経済成長

・レーニンの死(1924)
後継者をめぐって2人が争う。
↓↓
✕トロツキー:「世界革命論」
世界に革命を広げよう。
VS
〇スターリン
:「一国社会主義論」
社会主義はソヴィエト一国で充分。

・スターリン体制(1930年代)
協力な独裁。粛正。反対派を大量に処刑。

・スターリン憲法
形式的な民主主義。男女平等。民族平等。(書いただけで実際はやらない)

〇計画経済

第1次五カ年計画(1928~32)
重工業重視の工業化。

農業の集団化、機械化。
・コルホーズ(集団農場)
・ソフホーズ(国営農場)

第2次五カ年計画(1928~32)
軽工業の発展

ソ連は経済大国に成長した。

 


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世界史【36】ヴェルサイユ体制とワシントン体制

世界史【36】ヴェルサイユ体制とワシントン体制

パリ講和会議(1919)/ ヴェルサイユ条約(1919)/ 国際連盟
ワシントン会議(1921~2)/ ロンドン軍縮会議(1930)

ヴェルサイユ体制とワシントン体制をみる視点
36ー1 敗戦国ドイツの処分
36ー2 敗戦国の処理
36ー3 戦後の国際秩序の維持
36ー4 国際協調主義にむけて


36ー1 敗戦国ドイツの処分

〇 パリ講和会議(1919)
敗戦国とソヴィエト=ロシアは招かれず。(←周りの国々に警戒されている)
・ウッドロー=ウィルソン(米)「十四カ条の平和原則」に基づく主張。(民族自決=東欧に適用。アジア、アフリカには適用されず。)
・ロイド・ジョージ(英)英の地位の復帰。
・クレマンソー(仏)独に厳しい制裁を。
↓↓
〇 ヴェルサイユ条約(1919)
独に付きつけられた条件
・海外植民地は全て喪失。
アルザス・ロレーヌ(独仏国境。地下資源豊富)を仏に割譲。
・ポーランド回廊をポーランドへ。
ラインラント非武装。
ライン川流域。独仏の国境線。
・軍備制限。空軍、潜水艦、徴兵制禁止など。
・賠償金1320億金マルク(約200兆円)。

====
・国際連盟の発足

36ー2 敗戦国の処理

〇独以外の敗戦国との講和条約
(連合国と各国が結んだ)
サン・ジェルマン条約・・対オーストリア
ヌイイ条約・・対ブルガリア
トリアノン条約・・対ハンガリー
セーブル条約・・対トルコ(オスマン帝国)

〇東欧の独立
・バルト三国(エストニア・ラトビア・リトアニア)
・ポーランド
・フィンランド
・ハンガリー
・チェコスロバキア
・ユーゴスラビア

※ソ連との間の壁・ブロックとして独立を認めた。

〇第一次世界大戦後の西アジア情勢

〇アラビア独立(旧オスマン帝国領)
フセイン=マクマホン協定のフセイン(メッカの首長)
英に協力したらアラブ人国家を作っていいよと英は言ったので、フセインはヒジャーズ王国を作った。しかし英はイブン・サウード(サウード家)(英と仲がいい)を使って攻撃。サウジアラビア王国の成立。(=サウード家のアラビア)

〇国際連盟の管理=英仏の委任統治。
・英の管理
イラク、パレスチナ、トランスヨルダン
・仏の管理
シリア、レバノン
英仏が民族や宗派に関係なく勝手に国境線を引いてしまったので、今でも民族紛争が絶えない。

 

36ー3 戦後の国際秩序の維持

・国際連盟
世界初の集団安全保障。(本部・スイス・ジュネーヴ)。総会。
常任理事国・英・仏・伊・日
(問題点)
・提唱国である米は入ってない。
・全会一致の原則
・制裁規定の欠落
↓↓
だから第二次世界大戦を防ぐことができなかった・・。

・国際労働機関(ILO)
労働問題の調整機関。(社会主義革命を阻止するため)

 

〇東アジアの国際秩序

・ワシントン会議(1921~22)
(米が日本を押さえつけたい。。)
米ハーディング大統領。

四カ国条約
太平洋地域の現状維持が決定⇒日英同盟解消

九カ国条約
中国の主権、独立の尊重。
二十一カ条要求の失効。

ワシントン海軍軍備制限条約=軍縮。
主力艦の保有比率
英米日仏伊=5:5:3:1. 67:1. 67

 

36ー4 国際協調主義にむけて

ロカルノ条約(1925)
西欧の安全保障。
ドイツ外相:シュトレーゼマン(戦後ドイツの立て直し)
独の国際連盟加入。

不戦条約(1928)(60カ国)
・米国務長官:ケロッグ
・仏外相:ブリアン
「国際紛争の解決は武力によらない」(戦争放棄)
(←この条文は日本国憲法にも反映される)

ロンドン軍縮会議(1930)
補助艦の保有比率
米:英:日=10:10:7弱(←日本の海軍の反発を招いた)

〇独が賠償金に苦しむ

ルール占領(1923)仏とベルギー
仏が独の工業地帯ルール地方を占領。
生産停止⇒物価高インフレ激化

ドーズ案
米が独にお金を貸す。⇒独は英・仏に賠償金を支払う。⇒英仏は米に借金を返す。

・ヤング案
賠償金の減額。
↓↓
しかし「世界恐慌」で米に余裕がなくなった・・
↓↓

フーヴァー=モラトリアム
ドーズ案を1年停止。かえって独英仏が苦しくなる。。

 


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世界史【35後半】第一次世界大戦とロシア革命

世界史【35後】第一次世界大戦とロシア革命
第一次世界大戦とロシア革命をみる視点
世界史【35前】第一次世界大戦とロシア革命

<第一次世界大戦>1914-1918
35ー1 20世紀初頭の国際情勢
35ー2 第一次世界大戦の勃発
35ー3 第一次世界大戦の終結

<ロシア革命>1917
35ー4 ロシア二月革命。
35ー5 ロシア十月革命。史上初、社会主義国家の誕生
35ー6 内戦と諸外国の干渉


<ロシア革命>1917

35ー4 ロシア二月革命と二重権力の時代

第一次世界大戦で民衆が不満を高める。
ロシア二月革命(1917)(三月革命という場合もある)

・ペトログラード(首都・ロシア読み)蜂起
ペテルブルク(ドイツ読み)兵士も合流。

ソヴィエトの結成
労働者と兵士の代表による評議会。皇帝に対し早く戦争終結を求める。

皇帝ニコライ2世の退位
ロマノフ朝の滅亡。皇帝がいなくなり共和制へと移る。
↓↓
臨時政府
①立憲民主党が中心(金持ちが支持)
VS
ソヴィエト:②社会革命党と③メンシェヴィキが中心

社会革命党、メンシェヴィキ、④ボリシェヴィキ(農民が支持・社会主義)

臨時政府ととソヴィエトが併存

レーニン(ボリシェヴィキ)
亡命先のスイスから戻り「四月テーゼ」を発表。
「すべての権力をソヴィエトへ。臨時政府はいらない。」
即時講和を主張。

・ケレンスキー(社会革命党)
ソヴィエトの指導者でもある。
臨時政府の首相に就任。
戦争継続の方針を継続。←民衆は失望。次第に4つのうちの最後のボリシェヴィキに期待するようになる。

 


35ー5 ロシア十月革命。史上初、社会主義国家の誕生

社会主義:労働者、失業者、貧しい農民たちを助ける考え方。土地、工場はみんなのもの。富を分配する。

世界初の社会主義国家が誕生。

ロシア十月革命(1917)(十一月革命の場合もある)
ボリシェヴィキの武装蜂起。
臨時政府の消滅。⇒社会主義国家を樹立

・全ロシア=ソヴィエト会議

「平和に関する布告」レーニン
無併合・無償金・民族自決
講和条約のあり方を提唱した。(欧は黙殺。)

・「土地に関する布告」
地主廃止。

憲法制定のための選挙
社会革命党が勝って、ボリシェヴィキは負けた。

・チェカ(非常委員会)を作る
治安組織。秘密警察。

・憲法制定会議
武力で解散。
↓↓
ボリシェヴィキの独裁に。

ブレスト=リトフスク条約
独と締結。トロツキー。第一次世界大戦から離脱。

赤軍の設立。

政党名の「ボリシェヴィキ」(「多数派」という意味)⇒「ロシア共産党」と改称。

首都をモスクワへ変更。遷都。(欧とは距離を置くため)


 

35ー6 内戦と諸外国の干渉

・反革命軍(白軍・はくぐん)
地主・貴族・反ボリシェヴィキの反乱+諸外国

対ソ干渉戦争(1918~22)
シベリア出兵。チェコ兵救済を理由に勝手にロシアの領土に入る。

・ポーランド=ソヴィエト戦争
ポ〇 VS ✕ソ

コミンテルンを結成
ロシア共産党が中心。全世界で革命を起こさせよう。

・戦時共産主義
農作物を強制徴発・食料配給制に。

新経済政策(ネップ)(1921~27)
強制徴発を停止。

・ソヴィエト社会主義共和国連邦(1922)
(ソ連、ソ連邦)

4つの共和国(ロシア、ウクライナ、ベラルーシ(白ロシア)、ザカフカース。)で発足。⇒後に15の共和国に。

・ラパロ条約 ドイツがソ連を承認。欧で初。
・アメリカのソ連承認。(1933)

 


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世界史【35前半】第一次世界大戦とロシア革命

世界史【35前半】第一次世界大戦とロシア革命
第一次世界大戦とロシア革命をみる視点

<第一次世界大戦>1914-1918
35ー1 20世紀初頭の国際情勢
35ー2 第一次世界大戦の勃発
35ー3 第一次世界大戦の終結

<ロシア革命>1917
35ー4 ロシア二月革命。
35ー5 ロシア十月革命。史上初、社会主義国家の誕生
35ー6 内戦と諸外国の干渉


<第一次世界大戦>1914-1918
35ー1 20世紀初頭の国際情勢
①独に対する同盟
ビスマルク時代は独と露は秘密条約を結んでいたが、ヴィルヘルム2世はそれを更新せずロシアとけんかを始める。
↓↓
仏はそれをのがさず、露と手を結ぶ。
・露仏同盟(1891)

三国同盟のイタリアとオーストリアは領土(未回収のイタリア)をめぐって実はギクシャク状態。

②三国同盟 三国協商

独は英にもけんかを売る。
↓↓
「光栄ある孤立」だった英が他の国と初めてくっつく。
⇒日英同盟(1902)
↓↓
その後も英は仏や露と同盟を組む。

三国同盟:独・伊・オーストリア
VS
三国協商:英・仏・露
↑↑
独キライ同盟。
露仏同盟(1891)。英仏協商(1902)。英露協商(1907)。

③バルカン半島は欧の火薬庫

独や露の思惑がバルカン半島にあったため。
パン=ゲルマン主義(ドイツ)
VS
パン=スラヴ主義(ロシア)
セルビア:パン=スラヴ主義の中心勢力。独は入ってくるな。

青年トルコ革命(1908)
・便乗する形でブルガリアが独立。

・オーストリアが無理やりボスニア・ヘルツェゴビナを併合。バルカン半島に勢力を伸ばしてくる。
↓↓
隣のセルビアは反発。

オスマントルコは伊に攻められるなど弱っている。

バルカン同盟(1912)
セルビア・ブルガリア・モンテネグロ・ギリシア+ロシアの支援
第1次バルカン戦争・・オスマン帝国敗北
第2次バルカン戦争・・仲間割れしてブルガリアが敗北。

オスマン帝国とブルガリアはセルビアやロシアに反感を持つようになる。
=独、オーストリア側に付く。


35ー2 第一次世界大戦の勃発
セルビア青年が放った銃弾が世界大戦を引き起こす。

サライェヴォ事件(1914.6.28)
オーストリア皇位継承者・フェルディナント夫妻。
陸軍演習の視察でサライェヴォ(ボスニア州都・オーストリアが無理に併合した地域)に来る。

セルビア人青年「にっくきオーストリアめ・・」
夫妻を暗殺する。

・オーストリアがセルビアに宣戦。
↓↓
ロシア(協商国=連合国)がセルビアを支援。
↓↓
ドイツ(同盟国)がオーストリア側に付く。露、仏に宣戦。
↓↓
世界大戦へ・・

・独は三方を囲まれている。

仏 独 露

短期決戦をめざし、まずは全力で仏を倒したい。

■ 西部戦線(仏との戦い)
独はベルギーの中立を侵犯し、パリを攻めようとした。
(中立国は攻めてはいけない。国際ルール)
英が怒る⇒英の対ドイツ宣戦。

・マルヌの戦い(1914.9)
〇仏 VS ✕独

■ 東部戦線(露との戦い)
・タンネンベルクの戦い(1914.8)
仏に向かうさなか、ロシアが後ろから来た。独はロシアに勝利。
〇独 VS ✕露
勝った勢いのままロシアに侵攻するが、そこでは独は敗北。

■ 海上戦(英との戦い)
独は潜水艦を使う。
ルシタニア号の撃沈。軍艦ではなく一般客船。
米の国民が犠牲に。⇒米が怒る


35ー3 第一次世界大戦の終結
日本も参戦。
独の中国領土を攻める。膠州湾と青島を占領。
二十一カ条の要求・・大隈重信(早稲田大学)中国の植民地化を進める。

・イタリアの裏切り。
三国同盟の伊が動いていない。(=中立を保っていた。)それに英と仏は目を付ける。
未回収のイタリアを渡すから・・と交渉。⇒伊が三国同盟離脱して英仏に付く。

〇英の秘密条約・3つ(どうしても勝ちたい英・・)3枚舌。
フセイン・マクマホン協定
アラブ人をオスマン帝国内で反乱を起こすようけしかける。オスマン帝国からのアラブ人国家の独立を約束。

サイクス・ピコ協定
オスマン帝国領を英仏露で分割。

バルフォア宣言
パレスチナ(オスマン帝国領内)におけるユダヤ人国家建設を支援。

さらにインド自治の約束もする。

協商国(連合国)20カ国 VS 同盟国 独墺オスマン帝国・ブルガリア

・ソンムの戦い
英軍が初めて戦車を使う。

独・無制限潜水艦作戦(1917)
⇒米が怒る。参戦を決定。

ウィルソン大統領 十四カ条の発表

・ロシアは革命が起こり戦線離脱。

・ドイツ革命(1918~19)
キール軍港の水兵反乱
各地にレーテ(評議会)が成立⇒皇帝ヴィルヘルム2世は亡命。共和制へ。

・ドイツ休戦協定⇒第一次世界大戦終結。

 


・次【35後】ロシア革命

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世界史【34】帝国主義とアジアの民族運動

世界史【34】帝国主義とアジアの民族運動

34ー1 インドの反英運動
34ー2 東南アジアの民族運動
34ー3 西アジアの民族運動


34ー1 インドの反英運動

・「インド国民会議」の結成
ヒンドゥー教徒中心。
英が作った。インドの知識人を抱き込むため。

・「国民会議派」
親英的な政治結社。

②インドの反英運動
親英的なインド国民会議派が反英になったきっかけ。
↓↓
・ベンガル分割令(1905)(カーゾン法)
イスラーム教徒とヒンドゥー教徒を分けて住まわせる。
↓↓
英は宗教対立を引き起こさせようとしたが、国民会議派に見破られた。
↓↓
・カルカッタ大会4綱領(こうりょう)の採択
国民会議派・急進派・指導者:ティラク
1・英貨排斥・えいかはいせき(英製品の不買)
2・スワデーシ(国産品愛用)
3・スワラージ(自治の獲得)
4・民族教育

英は焦る。
↓↓
・「全インド=ムスリム連盟」を発足。
英の支援。インド=イスラーム教徒の政治団体。
VS
「国民会議派」ヒンドゥー教徒

・ベンガル分割令・撤回(1911)


34ー2 東南アジアの民族運動
〇ベトナム(仏支配下)
・ファン・ボイ・チャウ
維新会(←日本の明治維新を参考にしている)

・ドンズー(東遊)運動=日本に留学生を多く送る。
日露戦争での日本の勝利。ベトナムの近代化をめざす。
日本は仏と手を組みドンズー運動は弾圧を受ける。

・ベトナム光復会(中国をモデルに)

〇インドネシア(蘭支配下)東インド地域
・「サレカット=イスラーム」結成
イスラーム同盟

〇フィリピン(西支配下)
・ホセ・リサール
小説でスペインを批判。フィリピン民族同盟。

・米西戦争(1898)
フィリピン共和国。スペインからの独立。
フィリピンは米の領土になってしまう。

・アギナルド
フィリピン革命。反米闘争。

・フィリピン=アメリカ戦争(1899~1902)
フィリピン✕ VS 〇アメリカ

反スペイン・・ホセ・リサール
反アメリカ・・アギナルド


34ー3 西アジアの民族運動

〇オスマン帝国
日露戦争の影響。立憲運動が再発。
・皇帝アブデュル=ハミト2世
ミドハト憲法停止。

憲法復活をめざす「統一と進歩団」

・「青年トルコ革命」(1908)
ミドハト憲法復活。皇帝アブデュル=ハミト2世退位。
オスマン帝国は立憲君主制を確立。

(しかしもう遅かったか・・。植民地支配から脱却できず・・。)

〇イラン
・パン=イスラーム主義
アフガーニー
「イスラム教徒が団結して欧米の帝国主義に対抗しよう」
↓↓
・タバコ=ボイコット運動(1891)
イランが反英、反国王運動。

・イラン立憲革命(1905)
日露戦争の影響。日本の明治維新を参考にして仮憲法の制定までするも、英露が干渉し、つぶす。

英と露はイランをめぐって対立していたが手を結ぶ。独に対抗。
↓↓
・英露協商(1907)
ペルシア分割。
北(カスピ海周辺):ロシア領
南:(ペルシア湾周辺)英領。

憲法を作って国内を立て直し外国を追い出す。
⇒オスマン帝国は成功〇、イランは失敗✕。

 


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世界史【33】帝国主義と東アジア

世界史【33】帝国主義と東アジア
・義和団事件1900⇒8カ国共同出兵⇒北京議定書1901
・日露戦争1904⇒ポーツマス条約1905
33ー1中国分割と近代化運動の行方
33ー2中国をめぐる日本とロシアの対立
33ー3朝鮮の行く末と清末の改革
33ー4辛亥革命


33ー1 中国分割と近代化運動の行方
①日清戦争後
・中国分割

借款(しゃっかん)=借金
賠償金を払うために欧から借りる。担保として鉄道施設権や鉱山採掘権を奪われる。

租借(そしゃく)・・他国の領土の一部を条約によって借りること(事実上の領土割譲)

米は米西戦争で中国に構ってるひまがなかった。

門戸開放宣言
米・国務長官ジョン・ヘイ

<租借地>
膠州湾(こうしゅうわん)
遼東(りょうとう)半島南部。旅順(りょじゅん)・大連(だいれん)
威海衛(いかいえい)、九竜半島(クーロン/きゅうりゅう)
広州湾(こうしゅうわん)
遼東半島南部(旅順・大連)
(※日露戦争で日本に移る)
<勢力圏> 鉄道施設権
山東省(さんとうしょう)
満州・モンゴル 東清鉄道
長江流域
広東・広西・雲南省
福建省 南満州鉄道

 

②中国の近代化

日清戦争に負けた中国はショック。
↓↓
近代化運動へ

光緒帝(こうしょてい)。
康有為(こうゆうい)、梁啓超(りょうけいちょう) など公羊 (くよう) 学派の官僚らが日本の明治維新を模範にする。

憲法を立てて、皇帝を立てる=立憲君主制をめざした。

戊戌の変法(ぼじゅつのへんぽう)
立憲君主制をめざし憲法制定に動いたが・・
↑↑(弾圧)
戊戌の政変(ぼじゅつのせいへん)(1898)
西太后(せいたいこう)など保守派が改革を弾圧。改革は失敗に終わる。光緒帝は幽閉状態へ。

 


33ー2 中国をめぐる日本とロシアの対立

①外国は出ていけ。義和団事件。

・仇教運動(きゅうきょううんどう)
反キリスト教運動

義和団事件(白蓮教系の宗教結社)(北清事変)(1900)
排外主義「扶清滅洋(ふしんめつよう)」清を助けて欧を追い出す

ドイツ人宣教師✕⇒ドイツの山東進出
↓↓
清は「こいつら使える・・」と、この義和団を使って欧を追い出そうとした。
↓↓
義和団が北京占領。独、日公使を襲う。
清「欧米日かかってこいやー。」西欧列強に宣戦布告。(西太后)
↓↓
八カ国共同出兵
英仏独米露日伊墺
↓↓
清・義和団敗れる。北京が占領される。
↓↓
北京議定書(1901)
・巨額の賠償金。
・北京駐兵権。(軍事占領)⇒半植民地化

②日本とロシアの狙った場所が同じ。

ロシアは満州から軍をひかない。朝鮮半島まで狙ってる・・?

日とロシアが満州・大韓帝国(だいかんていこく)の取り合い。
↓↓
日露戦争(1904)
日本の攻撃で始まる。

日本海海戦で日が勝つ。
バルチック艦隊を破る。

・第1次ロシア革命

日もお金が厳しい、ロシアも革命でやめたい。
↓↓
米・セオドア・ローズヴェルト大統領が仲介。
↓↓
ポーツマス条約(1905)(米)
ロシアは満州・朝鮮から撤退⇒大韓帝国の指導・監督権を日本が得る。
遼東半島南部の租借権をロシアから日本に渡す。(⇒関東州と呼ぶようになる。)
(※遼東半島は日清戦争でいったん日本が取得したものの三国干渉で返さざるを得なかったところ)
・遼東半島に接続する南満州鉄道の敷設権(ふせつけん)利権を日本が得る。
・南樺太を日本に渡す。

 


33ー3 朝鮮の行く末と清末の改革
日清戦争後「朝鮮」は「大韓帝国」と改称。自主独立国家となった。清からの自立。

①日露戦争後の日本の朝鮮支配
・日韓協約(1904~07)
(第1次は日露戦争のさなか。)

第2次日韓協約(1905)
韓国の保護国化。⇒外交権を朝鮮から奪う。
初代統監。伊藤博文(いとうひろぶみ)。
反日義兵闘争の激化。

・ハーグ密使事件(1907)
高宗が第2回万国平和会議オランダに密使を派遣。⇒失敗

・第3次日韓協約
韓国は内政権を喪失。

・伊藤博文ハルビン駅で暗殺(1909)
安重根(あんじゅうこん)。
(韓国の切手にもなっている。)

・韓国併合(1910)
韓国という国は消え、日本領土に組み込まれた。
朝鮮総督府が設置。(天皇直属機関)
軍事・行政を統括していく。

ーーーーー
②清朝最後のあがき
本音と建て前は。

清末の改革。
・「光緒新政」(こうしょしんせい)・・国内改革
(光緒帝は捕らえられている)
・新軍の整備。(西洋式軍隊)
・科挙の廃止
・北京大学創設

・「憲法大綱」の発布。
日本の明治憲法を模範。(強力な君主権)

・国会開設公約

「皇帝の力が強いままでは・・?もう満州人を追い出して、皇帝も追い出して、自分たち漢民族の国を作りたい。」
⇒革命派の台頭

華僑が資金を出す。
留学生。

革命派のリーダー
孫文
「興中会」の結成。
他の革命団体も一緒に団結しよう。
「中国同盟会」の結成(1905)東京で。
機関誌『民法』
三民主義
・民族の独立(漢民族の独立)
・民権の伸長(一般民衆の権利を認めよう)
・民生の安定(人々の生活の安定)

 


33ー4 辛亥革命
①2000年の皇帝政治の終焉。
辛亥革命(1911~12)
きっかけ:清が「幹線鉄道の国有化」を宣言。
これを担保に外国からお金を借りようとした。そんなことをしたらさらに中国の植民地化が進む・・。
↓↓
四川暴動
↓↓
清は軍隊を派遣したが、その軍が清を裏切った。
↓↓
武昌蜂起(1911)
湖北新軍の革命派が武装蜂起。色んな省でも独立を宣言。
これらが合体。
↓↓
・中華民国建国(1912)
臨時大総統:孫文
都:南京

清はまだ北に残ってる。
清の大臣、袁世凱(えんせいがい)が清を裏切る。孫文と取引を行い清を滅ぼした。その代わり私を中華民国のリーダーにしてください。⇒孫文は受け入れる。
宣統帝(溥儀)が退位。(ラストエンペラー)

②中華民国の苦悩。
中華民国。臨時大総統:袁世凱が就任(1912)
首都。南京⇒北京へ移す。独裁色を強める。
↓↓
袁世凱の暴走を防ぐべく国民党の結成。
孫文・中国同盟会が中心。
↓↓
・第二革命(1913)
〇袁世凱の独裁 VS ✕国民党(解散させられた)
正式な大総統に就任。袁世凱は皇帝になろうとした。
↓↓
・第三革命(1915)
✕袁世凱帝政 VS 〇国内軍部、革命派、日本、欧。
袁世凱の部下の軍部も裏切る。
↓↓
袁世凱病死。その後も民主政治にはならず軍部が力を握る。
軍閥(軍事政権)の割拠。
北京政府の実験をめぐって争う。

 


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【01】 先史時代
【02】 古代オリエント
【03】 ギリシア世界
【04】 ローマ世界
【05】 インドの古典文明
【06】 東南アジア前近代史
【07】 中国の古典文明
【08】 中国の分裂・混乱期(魏晋南北朝)
【09】 東アジア文明圏の形成(隋・唐)
【10】 イスラーム世界
【11】 中世ヨーロッパ世界の成立
【12】 中世ヨーロッパ世界の展開
【13】 中世ヨーロッパ世界の各国史
【14】 東アジア世界の展開
【15】 明・清の時代
【16】 中国周辺地域史
【17】 イスラーム世界の繁栄
【18】 ルネサンスと大航海時代
【19】 宗教改革
【20】 主権国家体制と西欧絶対王政
【21】 東欧絶対王政
【22】イギリスの市民革命
【23】アメリカ世界の成立
【24】フランス革命とナポレオン
【25】ウィーン体制の成立と崩壊
【26】19世紀の欧米諸国(1)英・仏・伊・独
【27】19世紀の欧米諸国(2)露・米
【28】19世紀の欧米諸国(3)文化史
【29】中国と朝鮮の植民地化
【30】アジア諸地域の植民地化
【31】帝国主義の時代
【32】 世界分割と列強の対立
【33】帝国主義と東アジア
【34】 帝国主義とアジアの民族運動
【35】第一次世界大戦とロシア革命
【36】ヴェルサイユ体制とワシントン体制
【37】第一次世界大戦後の欧米諸国
【38】 戦間期のアジア諸地域
【39】 世界恐慌とファシズム諸国の侵略
【40】 第二次世界大戦と戦後秩序の形成
【41】 米ソ冷戦の時代
【42】 冷戦の激化と西欧・日本の経済復興
【43】 第三勢力の台頭と米ソの歩み寄り
【44】 自立を強める東アジア
【45】 アジア諸地域の紛争
【46】 経済危機と冷戦の終結
【47】 現代文明と各地の紛争

 

(トライ高校世界史B)

 

世界史【32】世界分割と列強の対立

世界史【32】世界分割と列強の対立


【32】
ベルリン会議()


32ー1 アフリカ分割の始まり
32ー2 英のアフリカ進出
32ー3 仏のアフリカ進出
32ー4 独・伊のアフリカ進出
32ー5 欧米の太平洋地域進出
32ー6 ラテンアメリカ・メキシコの動向
32ー7 列強の二極化。三国同盟VS三国協商


32ー1 アフリカ分割の始まり

①「暗黒大陸」
奴隷の獲得⇒資源の獲得
プランテーションの労働力。
商品作物。サトウキビ、タバコ、綿花

大西洋三角貿易
黒人奴隷貿易
1.西欧⇒西アフリカ(武器)
2.西アフリカ⇒米大陸(奴隷)黒人2000万人ほど
3.米大陸⇒西欧(商品作物)

奴隷制度の廃止(19C)
探検家
リヴィングストン(英・宣教使)
ナイル川の水源調査。消息不明。
↑↑(救出)
スタンリー
コンゴ探検(ベルギー王が支援)
ベルギー領有宣言⇒欧の反発。

②国際会議の決定「早い者勝ち」
ベルリン会議(1884~85)
(※「ベルリン会議」は2つある。1つ目は19Cロシア南下⇒ロシアトルコ戦争のあと。ビスマルク調停(1878))

今回もビスマルク主催。
・先占権(早い者勝ち)⇒アフリカ分割に拍車をかける。
・コンゴ自由国⇒ベルギーの支配下に。


32ー2 英のアフリカ進出
①英のエジプト・スーダン進出
・英の縦断政策
スエズ運河沿いの2つの国・エジプト(北)・スーダン(南)が欲しい。安全性確保したい。

<英がエジプトに進出>
ウラービー運動(1879~82)
アフマド・ウラービー「エジプト人のためのエジプト」抵抗運動が起こるが鎮圧されエジプトは英の保護国化に。

<英がスーダンに進出>
・マフディーの反乱(1881~98)17年
マフディー=「救世主」の意味。
ムハンマド・アフマド。
ゴードン戦死。
(↑太平天国の乱を鎮圧した常勝軍。)

ファショダ事件(1898)
✕仏 VS 英〇
スーダンのファショダという地で対峙(にらみ合い)。

英の3C政策
ケープタウン(南ア)、カイロ(エ・埃)、カルカッタ(印)。
インドへの道を盤石なものにしたい。

②英の南アフリカ進出
ケープ植民地(中心ケープタウン)南ア
ナポレオンなきあと欧の国際秩序のためのウィーン会議(1814)で蘭領から→英領となる。

セシル・ローズ
ケープ植民地の首相。元企業家。金・ダイヤモンド鉱山を発見。

トランスヴァール共和国、オレンジ自由国。(ケープ植民地の北東)はブール人(=オランダ人)の国。大義名分などない、金とダイヤの争奪。

南アフリカ戦争(1899)
英本国から派遣⇒植民相ジョゼフ=チェンバレン
40万人以上の兵。
〇英 VS 蘭✕
↓↓
南アフリカ連邦(自治領)
(ケープ植民地、トランヴァール、オレンジを併合)
白人優位の人種差別が芽生える。

 


32ー3 仏のアフリカ進出
①アフリカ横断
仏アフリカ横断政策

アルジェリア出兵。植民地化(19C前)
(ウィーン会議で絶対王政に戻す。ブルボン朝復活。王シャルル10世。国民の不満を外へ向けた)

アルジェリアを起点に東西に拡大。
チュニジア保護国化(1881)(アルジェリアの東横)
仏と伊と関係悪化⇒独ビスマルクは見逃さない。翌年・三国同盟(独・オーストリア・伊)

ジブチに港を建設。(紅海の一番下)
紅海からインド洋への出口。

マダガスカル(アフリカ南東の島)
サハラ砂漠。(アフリカ西)

ファショダ事件(1898)
スーダンのファショダで対峙。
仏は独とけんか状態。英ともけんかすると敵が増えてしまう。仏は英に譲る。
↓↓
関係よくなる。
↓↓
英仏協商(1904)
英はエジプト取るから仏はモロッコどうぞ。

②モロッコをめぐり仏VS独
モロッコを押さえると、英のインド進出を邪魔できるので、独が狙っていた。

第1次モロッコ事件(タンジール事件)(1905)
モロッコをめぐって、仏 VS 独 対立。独皇帝ヴィルヘルム2世がタンジール港に入ってくる。英援助⇒〇仏 VS ✕ 独

第2次モロッコ事件(アガディール事件)(1911)
また独アガディール港に入る。
英援助⇒〇仏 VS ✕ 独

仏モロッコ保護国化(1912)


32ー4 独・伊のアフリカ進出

①独・伊のアフリカ進出
<独>
カメルーン(西)、東アフリカ植民地(マダガスカル島の対面)

<伊>
・伊がエチオピア進出するも敗れる
〇エチオピア VS ✕伊

・イタリア=トルコ戦争
オスマントルコとの戦争でリビアを獲得。

・ソマリランド(アフリカの角)獲得。
北から英仏伊で分けた。

②独立を保持した2つの国

1.エチオピア帝国(東)
伊をアドワで撃退。仏の軍事支援もあった。

2.リベリア共和国(西海岸線)
アフリカ最初の共和国。
アメリカで解放された黒人たちがアフリカに帰ってきて作った国。国名はLIBERTY(自由)から。


32ー5 欧米の太平洋オセアニア進出

①オセアニアについて
オーストラリア、ニュージーランドの辺り。
(探検家)
タスマン(17C蘭)オーストラリア、NZ。
クック(18C英)タヒチ、オーストラリア、NZ。ハワイで島民に殺害される。

オーストラリア連邦
先住民:アボリジニー
1850年代 金鉱の発見
英の自治領に。アジア各地から移民。

ニュージーランド
先住民:マオリ人
英の自治領に。

②欧米のオセアニア進出

ニューギニア
西部:オランダ
東部:英・独

・英領
ソロモン諸島(独と分割)、フィジー、トンガ

・仏領
ニューカレドニア、タヒチ

・独領
ビスマルク諸島、マリアナ諸島、マーシャル諸島

・米領
フィリピン、グアム島、ハワイ


32ー6 ラテンアメリカ・メキシコの動向

①メキシコの内乱と仏の干渉

・ラテンアメリカ
19C前半に多くの国が独立を達成。
ベネズエラ、ボリビア、ペルー、エクアドル、ブラジル、アルゼンチン、チリ。英の経済的従属下に置かれる。メキシコだけは例外。

<メキシコ>
自由主義革命
フアレス大統領(先住民インディオ出身)
保守派が抵抗。
↓↓
メキシコ内乱(1861~67)
この内乱に仏ナポレオン3世がちょっかいを出してくるが、フアレスは追い出す。

②メキシコ革命

ディアス大統領
独裁政治。地主階級の特権を復活させてしまう。(先住民切り捨て)。
英、米から莫大な借金。頭が上がらない状態に。
↓↓
メキシコ革命(1910~17)
マデロ大統領。
ディアスを打倒し自由主義的改革をしたが、土地の改革には消極的だった。
↓↓
サパタ・ビリャ(農民)の蜂起。マデロ失脚。
↓↓
憲法制定(1917)
民主的。土地改革など。しかし憲法はうまく機能せず。
米、英の従属から逃れられなかった。

 


32ー7 列強の二極化。三国同盟VS三国協商

ヴィルヘルム2世の無謀な政策

・普仏戦争⇒は元々と対立。

・皇帝ヴィルヘルム2世(任1888~1918)
さらに新たな敵を作ってしまった。

・海軍強化により⇒と対立。
・パン=ゲルマン主義で⇒ロシアと対立。
・3B政策。ベルリン・ビザンティウム・バグダード。ペルシア湾から海へ。

②三国同盟VS三国協商

〇ビスマルク時代
・英「光栄ある孤立」
・三国同盟(独・オーストリア・伊)軍事同盟

再保障条約(お互い攻めない)ロシアと独
↓↓
仏を孤立させることに成功。

〇ヴィルヘルム2世時代

独とロシアのけんかから⇒三国協商(英仏露)へつながる・・。

・独はロシアとの再保障条約を拒否した。
これを仏は見逃さない!
↓↓
露仏同盟(1891)
仏がロシアに接近。手を組む。仏が露に資金提供⇒露産業革命に成功。

英は独の海軍拡大に焦りを感じ始める。
日英同盟(1902)
東アジアの防衛を目的。
ここで仏は英にも近づく!
↓↓
英仏協商(1904)
独嫌いだよねーでくっつく。
↓↓
英露協商(1907)
日露戦争が終わってバルカン半島に戻る。独との対立。ロシアは英に接近する形を取った。
↓↓
三国協商(英仏露)VS三国同盟(独墺伊)に。
↓↓
第一次大戦へ

 


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