■『漢書』地理志(かんじょちりし)
・前漢(前206~8年。劉邦(高祖)が建国)時代について書かれた歴史書
・作者は後漢の歴史家・班固。1C頃に書かれた。
・日本に関する最古の記録。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
前1C(前100年頃?)
「楽浪の海中に倭人あり。分かれて百余国をなす。歳時をもって来り献見すといふ。」
※楽浪郡(らくろうぐん):今のピョンヤン(北朝鮮)
■『後漢書』東夷伝(ごかんじょとういでん)
・後漢(25~220年)時代について書かれた歴史書。
・
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
1C(57年) 「漢倭奴国王」(かんのわのなのこくおう)
倭の奴国(なこく)の王が後漢の初代皇帝・光武帝(在位25〜57)から印綬を賜る。
「建武中元二年、倭奴国、貢を奉じて朝賀す。使人自ら大夫と称す。倭国の極南界なり。光武賜うに印綬を以てす。」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
2C後半 (147~188年)倭国大乱(わこくたいらん)
「桓霊の間、倭国大いに乱れ、こもごも相攻伐し、歴年主なし」
桓帝と霊帝の間、倭国では主が定まらないほどの大乱であった。
■『魏志』倭人伝(ぎしわじんでん)
・魏の歴史書
・『三国志』の『魏書』巻三十。『烏丸鮮卑東夷伝(うがんせんぴとういでん)』の倭人条。
・2008文字の漢字からなる。
・著者は西晋の歴史家・陳寿(ちんじゅ)
・卑弥呼が魏の明帝に朝貢したことが書かれている。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「倭国は乱れ、何年間も攻撃しあった。国々は協議して一人の女子を王にした。名を卑弥呼という。鬼道を行い、よく人々を惑わせた。」
「景初二年、大夫難升米(ナシメ)を派遣する。親魏倭王卑弥呼に詔を下す。銅鏡百枚を与える。」
「邪馬台国に着く。女王の都である。」
「男子を持って王となし、住まること七、八十年。倭国乱れ。」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
邪馬台国 卑弥呼。
30あまりのクニを従える
239 魏に使いを送る。
「親魏倭王」の印綬を賜る。
景初三年(239年)の年号の入った三角縁神獣鏡(さんかくぶちしんじゅうきょう)銅鏡。
中国は三国時代の終焉を迎えていたころ。