インド – 歴史note

【05】インドの古典文明

【05】 インドの古典文明
(1)インダス文明
(2)アーリヤ人の抗争と新しい宗教
(3)インドの4王朝(マウリヤ/クシャーナ/グプタ/ヴァルダナ)
(4)インドの古典文化と宗教


(1)インダス文明(B2600~B1800)

西(←)インダス川 / 東(→)ガンジス川

・インダス文明(青銅器)
インダス川流域。
ドラヴィダ系(現在は南インドに)

都市建設。(上下水道、計画的な町)
しかし、宮殿や陵墓は未発見。

インダス文字(未解読)

遺跡
・ハラッパー
インダス川中流・パンジャーブ地方

・モエンジョ・ダーロ
インダス川下流・シンド地方

インダス文明が突然消滅。理由は分からず。(B1800)
↓↓
その後、アーリヤ人南下。鉄。

・アーリヤ人
カイバル峠を越えてパンジャーブ地方に入る。(B1500)
↓↓
ガンジス川流域に移動。(B1000)

アーリア人は少人数なのでヴァルナ(身分制度)を使って支配。

★ヴァルナ(身分制度)(「色」の意味)
・バラモン(司祭者)
・クシャトリア(戦士・貴族)
・バイシャ(商人・庶民)
・シュードラ(隷属民・征服された先住民)
ハリジャン(不可触民)
↓↓
ジャーティ・・職業と結びついた社会階層
(英語:カースト)


(2)アーリヤ人の抗争と新しい宗教

・バラモン教
バラモン教の聖典・ヴェーダ
『リグ=ヴェーダ』(最古のヴェーダ。賛歌集)
多神教、自然への畏怖。

・都市国家の抗争
十六大国の抗争(B6C)
〇マガダ国 VS ✕コーサラ国

争いの中で社会の変化があった。

戦争中はクシャトリア、バイシャが活躍。
バラモン教への批判から新しい宗教が生まれる。
バラモン教の価値観から脱却しよう。
↓↓
ウパニシャッド(奥義書)
(古代インドの宗教・哲学書)
輪廻転生。
↓↓
それを元に作られる。

・仏教(B5C)
ガウタマ・シッダールタ(釈迦)
ブッダ(仏陀)
カースト制を否定。慈悲の心と人間の平等を説いた。クシャトリヤ、ヴァイシャから支持される。

・ジャイナ教(B5C)
ヴァルダマーナ(マハーヴィーラ)
禁欲・不殺生。カースト制を否定。ヴァイシャに支持される。

・クシャトリヤの活躍している作品。
サンスクリット語(古代インドの言葉)
二大叙事詩『マハーバーラタ』『ラーマーヤナ』


(3)インドの4王朝

アレクサンドロス大王の東方遠征(B327)で、一つにまとまらなくちゃ・・と焦った。

1★マウリヤ朝(B317~B180)
(都:パータリプトラ)

◯ チャンドラグプタ王(建国)
(セレウコス朝シリアの攻撃を食い止める。セレウコスの娘はチャンドラグプタの第二婦人になる。メガステネス『インド誌』)

◯ アショーカ王(領土最大)
・仏教。ダルマ(法=仏教理念)に基づく政治。
・磨崖碑(まがいひ)、石柱碑。
・ストゥーパ(石造の仏塔)シャカの遺骨を納める
・第3回仏典結集
・スリランカ布教(セイロン島)上座部仏教

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2★クシャーナ朝(1C~3C)
(都:プルシャプラ←この辺りガンダーラ地方)

・カニシカ王(位130~170)(全盛期)
第4回仏典結集

・東西交易拠点。中国とイラン方面の中継地点。
東西文化が混ざり合う。

・ガンダーラ美術
ヘレニズム文化(ギリシア+オリエント)の影響で、仏像が初めて制作される。(仏教美術)

・ササン朝ペルシアの侵入で滅亡

・南には、サータヴァーハナ朝

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3★グプタ朝(320~550)
(都:パータリプトラ)

・チャンドラグプタ2世(位376~416)(最盛期)

・法顕(東晋)『仏国記』
チャンドラグプタ2世のことも書かれている。

インドの古典文化

・サンスクリット文学

カーリダーサ『シャクンタラー』(5C)
インドのシェイクスピア。劇作家。

二大叙事詩
・『マハーバーラタ』バーラタ族の争い
・『ラーマーヤナ』コーサラ国のラーマ王子が愛妻シータを救いに行く英雄叙事詩。(ラピュタ)→東南アジアや中国などにも伝わる。

・ナーランダー僧院
仏教教学
(玄奘、義浄もここで学ぶ)

・アジャンター石窟寺院
崖をくりぬいて仏像を彫る。
グプタ様式。(純インド的)

・ヒンドゥー教

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4★ヴァルダナ朝(7C)
(都:カナウジ)
ハルシャ=バルダナ王(建国)
(ハルシャ王)

玄奘(唐)(602~664)『大唐西域記』

 

★インドの分裂期
義浄(唐)(635~713)『南海寄帰内法伝』

 


(4)インドの古典文化と宗教

・2種類の仏教

・上座部(小乗)仏教
自身の修行・解脱。マウリヤ朝で成立。
スリランカ、東南アジアへ

・大乗仏教
菩薩信仰。
すべての人々の救済をめざす。
クシャーナ朝で成立。
中央アジア、チベット、中国、朝鮮、日本へ。

・ヒンドゥー教
(バラモン教+地域の民間信仰)

ヒンドゥー=インド

シヴァ神(破壊・舞踏)
ダンシング・シヴァ
踊りながら悪い物を排除する。

ヴィシュヌ神(維持)

『マヌ法典』
各ヴァルナの権利や義務を規定。バラモン優位。女性差別。

バクティ運動(7C)
ヒンドゥー教の神に絶対的に帰依することで解脱する。


 

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