百人一首と勅撰和歌集 – 楽しく歴史

百人一首と勅撰和歌集

・百人一首はそれまでの勅撰和歌集10冊の中から選ばれている。

※「勅撰(ちょくせん)和歌集」とは、天皇や上皇の命によりまとめられた公式の和歌集のこと。

・飛鳥時代の天智天皇から鎌倉時代の順徳院まで、約600年の間に歌われた名歌が収められている。

・『古今和歌集』から選ばれた歌が一番多く、24首選ばれている。

平安前期 905 古今和歌集 こきんわかしゅう
951 後撰和歌集 ごせんわかしゅう
平安中期 1005 拾遺和歌集 しゅういわかしゅう
1086 後拾遺和歌集 ごしゅういわかしゅう
平安後期 1127 金葉和歌集 きんようわかしゅう
1151 詩歌和歌集 しかわかしゅう
平安末期 1187 千載和歌集 せんざいわかしゅう
鎌倉時代 1205 新古今和歌集 しんこきんわかしゅう
1235 新勅撰和歌集 しんちょくせんわかしゅう
1251 続後撰和歌集 しょくごせんわかしゅう

 

 

古今和歌集 24 60 醍醐天皇 優雅で繊細な歌が多い
後撰和歌集 7 62 村上天皇 贈答歌が多い
拾遺和歌集 11 65 花山院(編) 恋の歌が多い
後拾遺和歌集 14 72 白河天皇 女流歌人の歌が多い
金葉和歌集 5 72 白川院 写実的な歌が多い
詩歌和歌集 5 75 崇徳院 古い歌と新しい歌がある
千載和歌集 14 77 後白河院 同時代の歌人の歌が多い
新古今和歌集 14 82 後鳥羽院 美しく絵画的な歌が多い
新勅撰和歌集 4 86 後堀河天皇 幕府の歌人の歌が多い
続後撰和歌集 2 88 後嵯峨院 優雅で絵画的な歌が多い